1844年にドイツで生まれたフリードリヒ・ニーチェは、哲学者として有名ですが、近年は、「格言」や「名言」を残している人として注目が集まっています。本電子書籍は、『知の巨人』と呼ばれた生田長江が1911年に残した「ニーチェ語録(玄黄社)」を、株式会社ぷれすさんと共に電子化した作品です。著者の生田長江は我が国で初めて「ニーチェ全集」完訳を果たしましたが、ハンセン病に冒され、言われなき差別や偏見の中で歴史に埋もれてしまったようです。本書を通じて、ニーチェ本の先駆者である長江を現代によみがえらせる一助になれば幸いです。生田長江(いくたちょうこう)1882年生まれの翻訳家、劇作家、小説家。ニーチェの翻訳以外にも、マルクスやダンテなど、数多くの翻訳を行い、「知の巨人(白水社)」と呼ばれるほどに大正から昭和にかけて文壇で活躍。本書「ニーチェ語録」は、1911年に玄黄社よりリリースされ、その後も1936年に亡くなるまで数多くの翻訳書と著書を残している。